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「LG G8X ThinQ」レビュー、従来の2画面スマホにないメリットがあった

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ソフトバンクから発売されるLGエレクトロニクス製の「LG G8X ThinQ」は、スマートフォン単体として利用できるだけでなく、専用のカバーを装着すると2画面になるという、新しい仕組みを備えたハイエンドスマートフォン。ディスプレイを増やすことでどのような使いかたができるのか、実力をチェックしていきましょう。

  • 2画面の「G8X ThinQ」。どんな使いかたがあるのか、実機でいろいろ試してみた

    2画面の「G8X ThinQ」。どんな使いかたがあるのか、実機でいろいろ試してみた

単体ではスタンダードなハイエンドスマホ

まずはカバーを装着していない、G8X ThinQ単体をチェック。ディスプレイにはフルHD+(2,340×1,080ドット)解像度の6.4インチ有機ELディスプレイを採用しており、サイズはW76×H160×D8.4mm、重さ193gと、最近のハイエンドスマートフォンとしてはスタンダードな印象です。

  • G8X ThinQを正面から見たところ。6インチクラスとしてはスタンダードな外観

指紋認証センサーもディスプレイに内蔵していることから、背面はカメラが2つのみと非常にシンプルなデザイン。しかも、G8X ThinQは、最近のハイエンドモデルとは違い、カメラ部分の出っ張りがなくフラットな点も好感が持てます。

  • 背面は2つのカメラが備わっているだけと非常にシンプル。カメラの出っ張りがなくフラットなデザインもうれしい

一方で、惜しいのは、カラーバリエーションが「オーロラブラック」1色のみと少ない点。せめて2色はバリエーションがほしかったところです。また最近では、多くのハイエンドスマートフォンがベゼルを極限まで薄くしているだけに、後述するケースに入れる都合があるとはいえ、ベゼルがやや広いのも気になります。

続いて、カメラ性能について確認しましょう。G8X ThinQのカメラは、1,200万画素の標準カメラと1,300万画素の広角カメラの「デュアルカメラ」タイプ。これら2つのカメラを活用することで、背景をぼかしたポートレート撮影が可能なだけでなく、双方のカメラを切り替えての撮影も可能です。特に風景など広い範囲を撮影する場合は、広角カメラが大いに役立つでしょう。

  • 標準カメラで撮影した写真

  • 広角カメラで撮影した写真。双方の切り替えはワンタッチで行える

また、G8X ThinQにはAI技術を活用した被写体の自動判別機能も備わっています。実は「ThinQ」という言葉は、LGエレクトロニクス独自のAI技術を用いたデバイスであることを指しており、そのAI技術を用いて幅広い撮影シーンに対応できるのです。

  • 独自のAI技術を用いた被写体判別機能を用意。花にカメラを向けると、左下に「花」のアイコンが現れ、花に適した撮影モードに切り替えてくれる

フロントには、3,200万画素というメインカメラより高い画素数のカメラを搭載。こちらも背景をぼかしたポートレート撮影に対応するなど、セルフィーに力が入っている印象です。

  • フロントカメラで撮影した写真。シングルカメラだがポートレート撮影にもしっかり対応している

性能面では、チップセットにクアルコムの「Snapdragon 855」を搭載し、6GBのメモリを採用。ストレージは64GBとややもの足りない印象ですが、最大512GBまでのmicroSDに対応しているので、不足分はこちらで補えるでしょう。バッテリーは4,000mAhと大容量。Qiによるワイヤレス充電にも対応しています。

それに加えて、IPX5、IPX8・IP6Xの耐塵・防水性能、FeliCa、そしてフルセグのテレビチューナーを備えるなど、日本向けの対応もしっかりされています。特にフルセグは最近搭載機種が激減していることから、貴重な存在となりそうです。イヤホン端子もあり、最近のハイエンドモデルでは姿を消している要素の1つだけに、有線イヤホンにこだわる人にはメリットになるのではないでしょうか。

  • 下部には充電用のUSB Type-C端子に加え、イヤホン端子も用意されている

専用ケースを装着するとやや大きめの印象

そして、G8X ThinQの大きな特徴は、やはり同梱される専用ケース装着時の2画面ディスプレイ。この点がほかのスマートフォンにない魅力です。

※記事初出時、専用ケースを別売りと記載しておりましたが、こちらは同梱されるものだったため、当該部分を修正いたしました。大変申し訳ございませんでした。【修正日時】2019年11月29日12時10分。

これまで「MEDIAS W」「M」など、日本でも2画面ディスプレイを搭載したスマートフォンは販売されてきましたし、最近では1枚のディスプレイを直接折り畳める「Galaxy Fold」なども登場しています。ですが、それらは本体に2つのディスプレイ、あるいは大きなディスプレイを搭載する必要があることから、その分サイズが大きくなるうえ、バッテリーが持たない、値段が高い……などのデメリットがあったのも事実です。

G8X ThinQは、一方のディスプレイをケースに搭載したことで、普段はスマートフォン単体で利用し、必要に応じてディスプレイを追加できます。そのため、利用シーンの幅も広がりそうです。

  • 専用ケースと並べてみたところ。本体より一回りくらい大きい印象だ

  • ケースを装着して開くと、同じ6.4インチのディスプレイを横に並べた形になる。ノッチ部分もそのままだ

ちなみに、このケースは360度回転する仕様となっており、開いて2画面で使用するのはもちろん、360度回転させて片手で使うことも可能。ただし、360度まで開くとケースでメインカメラ部分をふさぐため、ケース装着時は開いた状態で撮影する必要があります。

  • ケース装着時の背面を見ると、撮影用のためカメラ部分に穴があけられているのが分かる。それゆえ360度ケースを開くとメインカメラでの撮影ができなくなるので注意

また、ケース装着時のサイズは開いた状態で約W164×H166×D15mm、重さ331gと、スマートフォンとしてはかなり大きなサイズ感になるのも注意が必要でしょう。重さに加え、閉じた状態ではより厚みが増すことから、ズボンのポケットに入れると、かなり大きいと感じます。外出先で2画面を利用したい場合は、ケースをしまえるカバンを用意しておいたほうがいいかもしれません。

  • ケースを装着し、閉じた状態での側面。スマートフォンとしてみた場合、さすがにかなり厚さが増す印象だ

  • ケース装着時の底面。USB Type-C端子は使えなくなるが、専用の端子に付属のコネクタを接続しての充電が可能。もちろんワイヤレス充電も利用できる

2画面で2つのアプリを同時に動かせる

G8X ThinQの2画面ディスプレイが従来の2画面搭載機種と大きく異なるのが、スマートフォンにディスプレイを“足す”という発想で作られていること。Webブラウザなど一部のアプリでは2つのディスプレイを1つにして使う「ワイドモード」の利用も可能ですが、中央のヒンジ部分が太いためあまり見やすいとは言えません。

  • 2つのディスプレイを1つにしてWebサイトを表示したところ。真ん中のヒンジ部分があるのであまり見やすくはない

一方で、力が入っているのは、2つのディスプレイで異なるアプリを同時に使える点。G8X ThinQは2つのディスプレイで別々のアプリを動作できるのですが、それだけでは従来の2画面スマートフォンと大きな違いがないように思います。

では、G8X ThinQは何が優れているのかというと、独自の技術によって2つのアプリを同時に動かせることです。従来の2画面スマートフォンは、複数のアプリを起動しても、実際に動作するアプリは1つに限られており、同じアプリを複数画面で起動することもできませんでした。ですがG8X ThinQでは、「Google Chrome」を2つ起動して同時に別々のWebサイトを閲覧したり、『ポケモンGO』と『ドラゴンクエストウォーク』を同時にプレイしたりすることも可能なのです。

  • 2つのディスプレイを活用し、複数のアプリを同時に動かせるのが最大のメリット。同じWebブラウザを2つ起動し、別々のWebサイトを表示して同時に操作することも可能だ

また、1つのアプリで2つのディスプレイを有効活用する仕組みもいくつか用意されているようです。例えば「ギャラリー」アプリでは、一方のディスプレイに表示されたサムネイル一覧で写真を選択すると、もう一方のディスプレイにその写真を表示できます。

  • アプリによっては2つのディスプレイを有効活用した機能も用意。「ギャラリー」アプリでは選択したサムネイルの写真を隣のディスプレイに表示してくれる

そしてもう1つ、ゲームアプリを起動したときは、ナビゲーションバー左端のアイコンからゲームパッドを呼び出し、本体側のディスプレイをゲームパッドとして活用できます。コントローラーの種類は複数用意されていますが、基本的に外部接続のゲームパッドに対応したゲームでないと使えません。ただし、非対応のゲームであっても、少々手間はかかりますがカスタマイズによって独自のコントローラーを作成する機能が用意されています。

  • ゲームプレイ時は本体側のディスプレイをコントローラーにする「バーチャルゲームコントローラー」の利用が可能。ディスプレイが振動し、リアルな操作感を覚える

なお、本体側のディスプレイ右側面にある上にあるアイコンをタップしてメニューを表示することで、2画面に関連する操作が可能。具体的には、先に触れたワイドモードへの切り替えや、左右のディスプレイ表示の入れ替え、バッテリー節約のためケース側のディスプレイの電源を切るなどの操作を行えます。

  • 本体ディスプレイ側の右端にあるアイコンをタップするとメニューが表示され、2画面ディスプレイに関するさまざまな操作が可能だ

G8X ThinQを実際に使ってみると、サイズが大きくなるとはいえ、やはり2画面ディスプレイには非常にメリットがあると感じました。単体のハイエンドスマートフォンとして見た場合、やや魅力が薄く目立たない印象があるのは惜しいですが、基本性能が非常に高いだけに、2画面活用に魅力を感じる人には大いにはおすすめできる機種といえるでしょう。



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