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バイデン大統領誕生に期待したリスクオン相場の転換期はここだ 前編

 11月13日現在、アメリカ大統領選挙は未だトランプ大統領が敗北宣言をしてはいないものの、バイデン候補が選挙人の過半数270人を大幅に上回る数を獲得する見込みであり、ほぼ勝利を確実なものとしている。

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 ジョージア州では共和党のラッフェンスパーガー州務長官の指示により、手作業での再集計が行われているものの、「不正がまん延していたと示す証拠は出ていない」と述べている状況だ。

 なお、選挙人の投票日は12月14日であるが、一部で報道されているような選挙誓約違反(選挙人が選挙で決められた党以外に投票すること)があったとしても、結果が逆転しうる数には至らないだろう。

 このように、大統領選挙の勝者については概ね確定しつつあるが、それよりも重要なのは上院・下院の選挙結果である。すでに「ねじれ」政権からのスタートが確定しているバイデン次期大統領は「世界のアメリカ」を立て直すことができるのだろうか。

 トランプ大統領が誕生した前回の大統領選挙では、上院定数100議席の内訳は「民主党48議席」に対し「共和党52議席」、下院定数435議席の内訳は「民主党194議席」に対し「共和党241議席」と、大統領選挙だけではなく上院下院共に共和党が勝利した。いわゆる「ねじれ」ではない全てレッドカラー(共和党)に染まった政権によって、トランプ大統領は次々と公約を実行していくことができたのである。

 しかし、今回誕生するバイデン政権については、下院は民主党が過半数を確保したものの、上院については11月13日現在、「民主党48議席」に対し「共和党50議席」であり、残りの2議席(ジョージア州)については、2021年1月に決まるが、現時点では各党1議席ずつ獲得するのではないかと予測されており、「ねじれ」政権は避けられない。

 もちろん大統領選だけに絞れば、ウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルベニア州、アリゾナ州と、多くの州で選挙人を奪回したため、民主党の大勝といえなくもない。だが上院選に関しては、共和党の改選議席が多かったにも関わらず過半数に至らず、下院選についても、民主党が過半数を維持したとはいうものの2年前の下院選挙から10議席ほど失う結果であり、こちらも民主党の負けともいえる。

 トランプ大統領の一般教書演説の際、あてつけのような拍手を送った後、その原稿を目の前で破り捨てたトランプ大統領の天敵ナンシー・ぺロシ下院議長も、今回の下院選の結果を手放しで喜ぶわけにはいかず、「いくつかの闘いに負けたが、戦争には勝った」と苦しい答弁をするに留まっている。(後編に続く)(記事:小林弘卓・記事一覧を見る


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