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マスク装着した経鼻内視鏡の胃カメラで飛沫拡散を完全に防止 大阪市立大の研究

 新型コロナウイルス感染症はいまだ収束せず、感染予防に必要な医療物資にも常に制約がつきまとっている。医療行為における感染拡大についても懸念されており、特に胃カメラはその可能性が高い医療行為であるとされている。

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 胃カメラにおける確実かつ簡単な感染予防策について研究を行ってきた大阪市立大学の研究グループは11日、経鼻内視鏡による胃カメラにおいてマスクを装着することで、飛沫拡散が完全に防止できることが判明したと発表した。

 研究グループは2020年8月、経口内視鏡での胃カメラに対してマスクを用いた感染予防策が有効であると発表していた。だが胃カメラを挿入するためのマスクの穴から、少量の飛沫拡散を完全に防ぐことは困難であった。そのような背景から、今回の研究では経鼻内視鏡とマスクを用いることで、完全な飛沫拡散防止に向けたアプローチを試みた。

 研究グループは模擬実験として、マスクを装着したマネキンに対して経鼻内視鏡検査を行った。検査中の咳を模擬するために、蛍光塗料をマネキンの口部から噴射し、その飛散範囲を観測してマスク無しの場合と比較。

 マスクをしていない場合は内視鏡医の衣服に蛍光塗料が飛散しており、最大で150センチメートルほどの範囲まで拡散が認められた。その一方で、マスクをした場合にはマスク外部への蛍光塗料の飛散は確認されなかったという。

 上記の結果を踏まえて、実際に大阪市立大学の附属病院の患者732名に対してマスクを装着した経鼻内視鏡検査が実施された。全ての患者に対して胃カメラの操作性は十分であり、苦痛などの問題点についても報告されずに安全に検査が行われた。

 経鼻内視鏡による胃カメラの利点として、口を覆うことが可能で咳や嘔吐販社も少ないことが挙げられる。そのため、経口内視鏡の場合と比較して飛沫拡散が少ない検査となっている。新型コロナウイルス感染症との長期戦が予想される時代において、検査法の「ニューノーマル」となる可能性がある。

 今回の研究成果は「Clinical Endoscopy」誌のオンライン版に掲載されている。


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