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紅白史上最低37・3%、リハから欠けていた高揚感


大みそかに令和最初の紅白として放送された「第70回NHK紅白歌合戦」の平均視聴率が、37・3%(2部)となり、紅白史上最低だったことが2日、分かった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

リハーサルの取材現場でも「紅白の高揚感がなくて戸惑う」という声が聞かれていただけに、ショックな結果ではある。

  ◇  ◇  ◇

本番前日に行われる全体リハーサル。出場者が一堂に会し、オープニングとエンディングの段取りを確認するハイライト行事だが、幕が開き、勢ぞろいを見た瞬間、取材席がざわついた。「なんか、スカスカじゃない?」。例年、大階段やステージの両袖まで華やかに埋まるのだが、今回はちょっとコンパクト。見た目に心細く、取材陣からも「独特の高揚感がない」「視聴率は大丈夫だろうか」と心配する声が聞かれた。

全体リハには律義に出席してきたタイプのベテラン歌手が欠席していたのも衝撃だった。終了後「あの人もいない」「この人もいなかった」と、取材者の間で出欠確認の輪ができた。NHKが欠席を許しているのだから構わないとはいえ、リハにこそプロ意識と緊張感が表れる。神回といわれた前回からの祭りのあと感もあるのかもしれないが、なんとなくさみしい。

出場歌手は平成以降最も少ない42組にし、新国立競技場の紹介や、ディズニー映画コーナーなど企画枠を増量。個人的には、歌の真剣勝負が企画で寸断されるのは、音楽番組としてしんどいと感じた。コント番組「LIFE!」を中心に、自局の複数の番組をベースにしたコントコーナーに力を入れていたが、そもそも視聴率数%の番組であることを考えると間口が狭く、番組のマニア以外にはザッピングチャンスになってしまう。

実際、受け手も熱中しにくかったのか、SNSも思ったより跳ねなかった。Yahoo!リアルタイム検索アプリの推移を見ながら視聴していたが、フルゲージで赤くなっているのは日本テレビ「ガキの使い」の方。紅白は意外なほど青のままの時間が多かったのは驚いた。

AI美空ひばりの紅組出場、米ロックバンド「KISS」の登場、ビートたけしの「浅草キッド」、ユーミンの「ノーサイド」歌唱など、豪華なアプローチは多々あり、個別の感動はあった。一方、逆にまとまりと決定力に欠けたようにも感じる。チーフ・プロデューサーの囲み取材が「スピッツの出演は」くらいであまり質問が出ず、終了してしまったのは象徴的だ。取材の最前線にいても、ポイントがぼやけた見どころ。視聴者も、敏感に感じ取っていたのだと思う。

ラグビーを盛り上げたリトグリの歌唱のド迫力に圧倒されたし、各種チャートを席巻した初出場菅田将暉の「まちがいさがし」も感動があった。大きくイメチェンした氷川きよしが竜に乗って歌う限界突破な歌声とパフォーマンスは、プロってすごい、紅白ってすごいと、わくわくと見た。特にファンでない人をもくぎ付けにする力が、歌と歌手にはある。やはり紅白は、「歌合戦」メインで見たいと思うのだ。

【梅田恵子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能記者コラム「梅ちゃんねる」)


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