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AOKIHDの「4800円スーツ」+「新規事業」の窮地脱出策への疑問

 紳士服のAOKIが、ワークマンの向こうをはって、4800円スーツに乗り出した。過去2回のネット通販では用定数を完売、3月4日には第3弾に吹き切った。「回復のキッカケになるか」とメディアは賑やかに報じるが・・・

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 働き方改革×コロナ禍が、サテライトオフィスやワーキングスペース需要を高めている。不動産関連業界にとどまらず、異業種からの参入も多い。

 2月1日にはビジネススーツなど服飾品販売を展開するAOKIホールディングス(AOKIHD)が、「ワーキングスペース事業に参入する」と発表した。具体的には「AOKI WORKSPACE」を4月までに3店舗開設すると言うのだ。主軸事業は今3月期「赤字転落」が予想される厳しさ。「主業不振をわずかでも補う窮余の策」と言ってしまえばそれまでだが・・・

 3店舗の1つ「たまプラーザ」の内覧会(6日)を取材した記者から、こんな仕様だと聞いた。

■席ごとに仕切りで区切られた「オープンブース」と、鍵付きの「個室スペース」で構成。スペース内にはソファが設けられ、商談なども可能。事前予約制の会議室も整備されている。感染症対策として、適宜室内の空気の入れ替えがなされる。

■ワークスペース内のデスク幅は、120cm(通常のデスク幅は100cmほど)。個室は防音設計。

■料金は、オープンスペースは30分ごとの従量課金。個室は月5万5000円から。

 記者によると、「内覧時にはブース席、個室ともすべて成約済み」とかで順調な滑り出しの様だ。また「自分も勉強不足だったがAOKIHDはこれまでにも、『快活CLUB(複合カフェ)』『結婚式場』『FIT24(フィットネスクラブ)』などを展開してきている。内覧会の担当者は、従来の一連の展開で得たノウハウ・ハウトゥを今回は凝縮したと語った」としたと言う。

 期待して見守りたいが、今後の展開に関しては慎重だとか。たまプラーザは、従来展開していたカラオケ(コートダジュール)店舗を業態転換したもの。他の2店も「相模大野」は快活CLUBがビル1棟で展開している中の遊休スペースの活用、「センター南」は保有ビル内で展開してきた「快活CLUB」「FIT24」の未活用スペースを活用するという現状。

 今後の展開については「郊外・駅前」に絞り、「テレワークとしてのスペースや個人事業者のオフィスとして、またサテライトオフィスの需要も取り込んでいきたい」とする一方で、「まずは(第1弾の)3店舗を軌道に乗せることが肝要」と慎重姿勢を示したと言う。

 傷口に塩を塗り込むようで恐縮だが、これまで展開してきた新規事業自体が厳しい環境下にある。今3月期第3四半期の営業損失総額は121億4100万円。主軸のファッション事業の損失額は48億7800万円、ブライダル事業損失額で26億3000万円、快活CLUBやFIT軸のエンターテイメント事業損失額55億1700万円。

 厳しさに塞ぎこんでいては「なにも開けない」のも事実だが・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る


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